enひかりってご存知ですか?
enひかりとは2017年9月にサービスが始まった、光回線とプロバイダがセットになっている月額料金が安い光コラボサービスです。
インターネットを少しでも安く利用したい方の救世主となるのか、業界最安値を掲げスタートしたenひかりをメリット・デメリットを含め、回線営業マンが徹底解剖していきます。
enひかりとは
enひかりとは2017年9月にスタートしたインターネット接続サービスで、業界最安を掲げ利用者数を伸ばしている、NTTの光ファイバーを利用した光コラボレーションサービスです。
enひかりの運営は株式会社縁人という企業が運営しています。
あまり聞きなれない企業ですが、NTTのフレッツ光やUQWiMAX、auひかりなどの代理店業としても実績のある企業です。
KDDIからは優良代理店として表彰もされているので業績、実績ともに安心できる企業のといえるでしょう。
enひかりは販売コストを低く抑えることができるため、大企業より低価格でインターネットを提供可能なプロバイダです。
enひかりの基本情報
まずはenひかりの基本情報を説明していきましょう。
月額料金や様々なオプション契約など、enひかりを検討するうえで知っておきたいポイントをご紹介していきます。
月額料金(戸建て) | 4,300円 |
---|---|
月額料金(マンション) | 3,300円 |
工事費 | 2,000円~15,000円 |
回線速度 | 上り1Gbps / 下り1Gbps |
接続方法 | PPPoE接続(オプションでIPv6やtransixに対応) |
最低利用期間 | 無 |
スマホセット割 | 勝手に割(UQモバイル) |
おすすめ申込窓口 | enひかり公式サイト |
キャッシュバック | 0円 |
※戸建てプランとは3世帯以下の建物を指し、マンションプランとは4世帯以上でマンションプラン用の設備が導入されている建物の事を指します。
enひかりのオプション
enひかりはNTTの光ファイバーを利用した光コラボレーションサービスなので基本的にフレッツ光と同等のオプションサービスを選ぶことができます。
enひかり電話
月額料金 | |
---|---|
enひかり電話 | 500円 |
enひかり電話は自宅に設置する固定電話のサービスです。
現在ご利用中の固定電話の番号を引き継ぐことも可能ですし、通話料金も全国一律3分8円と携帯電話で電話をするよりもお得なので、固定電話に電話をかけることが多いという方におすすめのオプションです。
また、NTTの光電話同様のオプションサービスを付けることも可能で、発信者番号通知・番号通知リクエスト・通話中着信・転送電話・迷惑電話拒否・着信お知らせメールと通話料をセットにしたenひかり電話パックなど様々なオプション契約が可能です。
enひかりリモートサポート
月額料金 | |
---|---|
enひかりリモートサポート | 500円 |
enひかりリモートサポートはパソコンや周辺機器の設定や利用方法に関するトラブルのサポートで、サポート方法が遠隔操作でパソコンを操作してトラブルを解決してくれるサービスです。
電話で説明されてもわからない、パソコンにあまり詳しくないという方に特におすすめのオプションです。
enひかりテレビ
月額料金 | |
---|---|
enひかりテレビ | 750円 |
NTTのフレッツ光のオプションフレッツテレビ同様、インターネットで使う光ファイバーにテレビの地デジ放送とBS放送の電波を流すことで、テレビのアンテナを立てることなく自宅のテレビで地デジBSが見ることができるサービスです。
現在フレッツ光でテレビを見ている方もそのままの設備で乗り換えることができます。
enひかりライフサポート
月額料金 | |
---|---|
enひかりライフサポート | 500円 |
パソコンのことだけではなく生活に関する様々な悩み事を相談できるサービスです。
迷惑電話や勧誘の電話がしつこくて対処方法を教えてほしいや、「お孫さんへのプレゼントは何がいい?」などパソコン以外の困りごとや普段の生活の悩みなど日常生活における相談ができます。
近所のおいしい飲食店なども答えてくれるのでいざというときに便利です。
enひかり「v6プラス」or「transix」
月額料金 | |
---|---|
enひかり「v6プラス」 | 180円 |
enひかり「transix」 | 180円 |
enひかりは次世代通信規格のIPv6にオプションで対応していますのでインターネットが快適に利用できます。
さらに他社では珍しい通信方法がV6プラスとtransixの両方から選ぶことができます。
とにかく安くという人はこのオプションを付けずに料金を安くすることができますし、安くて速いインターネットがほしいという方には月額180円でより快適にインターネットが利用できるようになります。
enひかり固定IP
月額料金 | |
---|---|
enひかり固定IP | 700円 |
enひかりは固定IPにも対応しています。
自分専用の固定IPを利用することでオンラインゲームからネット証券、WEBカメラなど固定IPが必要な方は低価格で利用できるようになります。
enひかりの初期費用と工事費
いくら安くても初期費用が高くては話になりません。
enひかりを契約する際にかかる費用はどのくらいになるのでしょうか。
初期費用と工事費一覧
事務手数料(戸建て・マンション共) | 工事費(戸建て・マンション共) |
---|---|
3,000円 | 2,000円~15,000円 |
新規の工事費用は設置場所の状況により下記の3つのパターンとなっています。
- 無派遣工事 2,000円
- 派遣工事、屋内配線新設なし 7,600円
- 派遣工事、屋内配線新設あり 15,000円
現在フレッツ光の場合、事務手数料の2,000円のみでenひかりに転用することができます。
マンションにお住まいの方で部屋に光コンセントがある場合は無派遣工事もしくは派遣工事、屋内配線新設なしとなることが多く、戸建ての場合はほとんどが派遣工事、屋内配線新設ありとなります。
enひかりのメリット
ここからはenひかりのメリットについて詳しく説明していきます。
業界最安の月額料金
戸建て | マンション | |
---|---|---|
月額料金 | 4,300円 | 3,300円 |
enひかり最大のメリットはやはり業界最安と謳う月額料金です。
戸建て4,300円、集合住宅3,300円で光回線、プロバイダ料金込みの値段は現在光回線の中でも最安といえます。
月額料金が安い場合毎月の料金の支払いはクレジットカードというのがほとんどですが、enひかりは口座振替も可能です。
クレジットカードを持っていない人やネット上でクレジットカードの登録をするのは不安という方にはとても便利です。
契約期間と解約金が0円!
最近のインターネットの契約の傾向として月額料金が安くする代わりに契約期間、いわゆる縛り期間を長く設定することで月額料金を安くする会社が増えています。
契約期間 | 違約金(戸建て / マンション) | |
---|---|---|
enひかり | 無 | 0円 |
ドコモ光 | 2年 | 13,000円 / 8,000円 |
auひかり | 3年 | 15,000円(戸建てプランのみ) |
2年 | 9,500円 / 7,000円 | |
ソフトバンク光 | 5年 | 15,000円 / 15,000円 |
2年 | 9,500円 / 9,500円 | |
NURO光 | 2年 | 9,500円 / 9,500円 |
So-net光 | 3年 | 20,000円 / 20,000円 |
ビッグローブ光 | 3年 | 20,000円 / 20,000円 |
上記のようにどの光回線も2年ないし3年、ソフトバンクでは最長5年間の契約期間が設定されています。
そんな中enひかりは契約期間の設定なし、さらに違約金もなしとなっています。
IPv6でネットがサクサク動く!
enひかりのもう一つの大きな特徴としてIPv6に対応しています。
※オプションでenひかり「v6プラス」or「transix」に加入する必要があります。
インターネットでIPv6に対応している光回線を調べていくと、すでに多くのプロバイダがIPv6に対応していますので、そこまで特別扱いしなくて良いのではと思う人も多いですよね。
しかし、enひかりの特徴はIPv6が使えるという点ではなく、さらにその上のMAP-E(V6プラス)とtransix(DS-Lite)の2つの接続方式から自分に合った接続が選べる点です。
最近では多くのプロバイダがIPv6に対応してきましたが、ほとんどのプロバイダは(MAP-E)v6プラスという接続方法を利用しているか、もしくはtransix(DS-Lite)のどちらか一つの接続方法となっています。
MAP-E(v6プラス)とtransix(DS-Lite)どちらがおすすめ?
速度に関してはどちらも高速通信が可能です。
MAP-E(v6プラス)がおすすめな人は以下の通りです。
- オンラインゲームをする人
- 固定IPアドレスを使用したい場合
理由としては、固定IPはMAP-E(V6プラス)しか対応していません。また、一部のオンラインゲームはポート開放をしないとプレイができないことがありますのでMAP-E(v6プラス)をおすすめしています。
UQモバイルでさらにお得!
月額料金が安いenひかりですが、お使いのスマホがUQモバイルを利用している場合、enひかりの月額料金が100円割引になる【勝手に割り】が適応になります。
ただし【勝手に割り】を適応するためにはenひかりに申請の必要があります。
UQモバイルユーザーやこれからUQモバイルに乗り換える予定の方は、忘れずにenひかりに申し込みをしてください。
勝手に割り適用条件
勝手に割りの適用には下記のすべての条件を満たす必要があります。
- enひかり及び同居の家族の名義でUQ mobileの契約があり、enひかりに勝手に割りを申請
- enひかりカスタマーセンターより、UQ mobileとのご契約が確認できる資料の提示を求められた場合に都度提示頂ける方。
- UQ mobileユーザーでは無くなった場合、1ヶ月以内にenひかりカスタマーセンターへお申し出頂くことをお約束頂ける方。
モバイルWiFiのレンタルがお得!
enひかりを運営する株式会社縁人はモバイルルーターのレンタル業務も行っています。
そのためenひかりユーザーは1泊2日の料金で最大5泊6日レンタルすることができます。
一般的にモバイルWiFiをレンタルすると、送料込み1日当たり3,000円ほどかかるところ、enひかりユーザーであれば1日当たり390円~の格安でレンタルが可能ということになります。
短期間の出張や旅行など出先でもデータの使用量を気にせず、思う存分インターネットを利用したいという人に、モバイルルーターのレンタルが安くなるサービスは非常にお得なサービスです。
それ以上レンタルする場合にはenひかりとは別に縛りの無いモバイルWiFiなどの契約をしてもいいでしょう。
enひかりのデメリット
メリットの多いenひかりですが当然デメリットもあります。
ここからはenひかりのデメリットについて説明していきましょう。
キャッシュバックがない!
携帯電話やインターネットの乗り換えの際に気になるのがキャッシュバックなどの特典ですね。
残念ながらenひかりはキャッシュバックなどの特典は期待できません。
多くの光回線はインターネットの乗り換えで30000円キャッシュバックやゲーム機プレゼントなどの特典を用意しているプロバイダはあります。
しかし、それらのキャッシュバックや特典は毎月の料金にそのまま跳ね返ってきて月額料金がenひかりよりも高額になってしまいます。
人によっては、毎月の料金が少し高くなってもキャッシュバックなどの特典は欲しいという方もいると思います。
その場合はauひかりやNURO光などキャッシュバックの多い光回線を検討するのもいいです。
UQ mobile以外のスマホとのセット割引がない
enひかりはUQ Mobileとの勝手に割りはありますが、ドコモ・au・ソフトバンクなど利用者の多い携帯会社とのセット割引が用意されていません。
いくら毎月の料金が安いとはいえ家族が多い場合、月額料金の差額以上に家計全体の通信費で考えると節約ができます。
現在auスマートバリューやドコモ光セット割、ソフトバンクおうち割などスマホのセット割を利用している人は家計全体の出費で検討しないと逆に損をしてしまう恐れがありますので注意してください。
enひかりの評判は?
enひかりを検討するときに気になるのがSNSなどネット上の評判です。
プロバイダを乗り換える時にTwitterなどのSNSで「enひかりって大丈夫?」と検索してしまう人も多いのではないでしょうか?
では実際にSNS上の評判はどうなっているのでしょうか?
光回線が開通したんだけど、ダウンロードだけ異様に遅い……。
何度試しても同じ。
何でかな……?
因みにenひかり(ネットのみの通常契約・オプション無し)です。 pic.twitter.com/DJgPGupR9u— パソコン探してます(NECとASUS製) (@ManoShitoSub) 2019年8月20日
なかなか厳しい意見ですね。
ただ、一方では
enひかりの測定結果(IPv6接続)
Ping値: 8.52ms
ダウンロード速度: 931.0Mbps(超速い)
アップロード速度: 141.96Mbps(かなり速い)https://t.co/veVZedjSSG #みんなのネット回線速度— stock (@poi565656) 2019年7月7日
新居のネット回線はenひかりとかいうマイナーなとこにしたけど、v6プラスでこの速度出てるからまぁ満足 pic.twitter.com/wYMXiUI1Wd
— すけるとん (@skeletone507) 2018年11月25日
など、速度が速いという書き込みも見つけることができます。
このように両極端な書き込みがある原因はオプション契約のIPv6を契約しているかどうかが原因のようです。
遅いと書き込んでいる記事の内容をよく見てみると【オプション契約無し】と書かれています。
enひかりに乗り換えて遅いと書き込んでいる人の多くはIPv6に申し込んでいないか、もしくは設定がしっかりとできていない可能性があります。
enひかりで快適にインターネットを利用したければIPv6のオプションは忘れずに申し込みしておきましょう。
また、サポートに関する評判も好評で、
夜になると通信繋がらないレベルのクソj comを解約するべく電話をしても一向に繋がらない。
それに比べてenひかりってところは電話の対応の時点でもう素晴らしかったので、契約する事にした。
j comは最初から最後まで良くない印象で終わったなぁ…
やり方が詐欺となんら変わらんと思うわ。— 野晒伸悟助 (@moja_mooja) 2018年12月18日
契約前に不明な点があって問い合わせても、しっかりとした回答をしてくれるので安心です。
enひかりがおすすめの人は?
enひかりはどのような人におすすめできるインターネットなのでしょうか?
enひかりがおすすめできる条件をご紹介します。
- とにかく毎月の料金を安くインターネットを楽しみたい方
- スマホがドコモ・au・ソフトバンク以外のスマホをお使いの方
- いつ引っ越しをするかわからない方
- v6プラスやDS-LiteなどのIPv6を利用したい方
以上のような人にenひかりはおすすめできます。
契約したいけど「もしも遅かったらどうしよう・・・」という方など、速度やサポートの面で不安がある人も居ると思いますが、無料で解約できる点も安心です。
enひかりがおすすめできない人は?
では逆にenひかりをおすすめできないのはどのような人になるのでしょうか?
- ドコモ・au・ソフトバンクのスマホをお使いの方
- 光回線を新たに契約しようと思っている方
- 料金は二の次、とにかく高速な光回線が欲しいという方
現在お使いのスマホがドコモ・au・ソフトバンクの場合セット割引があるので光回線とスマホはセットにしたほうが月の通信費としては安くなります。
また、enひかりは工事が有料です。
最近のプロバイダは新規契約の場合工事費無料のキャンペーンを行っていることに加えキャッシュバックなどの特典も豊富なので、新規契約の場合enひかりよりもお得なプロバイダは多くあります。
他の光回線のキャンペーンと比較してよりお得なプロバイダを選ぶことが大事です。
enひかりは光コラボレーションなので使っている光回線はNTTの光ファイバーを利用しています。
回線速度は1Gbpsと高速ですが、最近ではauひかりやNURO光が最大10Gbpsのプランも提供しています。
他社で提供している10Gbpsや5Gbpsのプランは料金が高いことや周辺機器が高額なことなど考えるとコストパフォーマンスはあまりよくありません。
enひかりでも十分動画やオンラインゲームを利用することが切るはずです。
以上のような人はenひかりには向いていませんので、他の光回線を選んだほうがいいでしょう。
まとめ
enひかりはNTTの光ファイバーを使った光コラボレーションサービスで最安の光回線といえます。
enひかりの魅力は安いのに評判がいいということでしょう。
SNS上でも評判がよく、安い=低品質ということは当てはまらないようです。
料金が安く評判も良いのであればだれでもenひかりを使いたいと思うところですが、すべての人におすすめというわけではありません。
スマホがauやドコモ、ソフトバンクの場合、スマホとセット割の方が通信費を節約できる場合もありますし、新規契約の場合、工事費もかかってしまいます。
安くて評判がいいからと言って手放しで契約してしまうと後悔することにもなってしまいますで、自分の環境をしっかりと把握して契約することをおすすめします。